西洋占星術の独学方法、ホロスコープの星占い的ライフハック

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西洋占星術独学【続】5年目

西洋占星術版:プロだからこそ毎回高品質保守、徹底的に守るべき基本だと思う5つのステップ

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どんな業界のプロでも、ちょっと話を聞くと、とにかく基本が徹底的に押さえられてるのにびっくりする。シロウトがおもっている基本と、基本の品質レベルが違う。すごい人ほど基本があきれるぐらい徹底的。内容はど初心者でも判っているような内容なんだけど、とりくみっぷりがプロフェッショナル。しかも毎回。毎日やっているのに、その毎日毎日の中で、毎回、基本が徹底的な高い品質でできている。というのを最近、国際的に活躍しているプロ(それぞれ別業界)数人に話を聞く機会が続いて、ほんとうに驚いた。え、そこをそんなに毎回徹底的にコントロールするの!とアゴがはずれるぐらいびっくりした。

占星術で言うなら、この<毎回高品質保守、徹底的に守るべき基本>は何だろう…と思わず考えてみた。プロから学ぶ、という視点なので、楽しみながら覚える場合についてはもちろんこの限りじゃないです。楽しみながら覚えるっていうのもすごく大事だと思います。何しろ好き勝手書いてきたのでどっちかというとそっちの私です。だからあえて自分に向けてイマシメ。

個人的な考えなので、これが正しい答えとかじゃないです。ま、備忘録のメモとして。

【1】正確な資料を用意する

・出生時間と場所を可能な限り正確に知る。判らなければできるかぎり綿密にレクティファイする。
・正確な暦を使う
・正確にホロスコープを作る(ソフトを使う場合はオーブの設定などをきちんと確認)

言うまでもないけど、まずはこれができる限り正確じゃないと、話にならないなと。まあ、場所と日にちが判ればかなりのことは判るけど、やっぱりこれがどれぐらい正確かどうかで、品質はぜんぜん変わってくるとおもう。特に占星術のプロはレクティファイがすごい。精密で的確で早い。こういう基本データの品質がそんなにテキトーでいいなら、いっそネットの無料占いでいいじゃん、と思う。 >自分に言い聞かせてますよ

【2】辞書的な情報は、カテゴリーぐらいは明確におぼえる

で、実際にホロスコープを読む前に、
・天体の意味
・サインの傾向
・ハウスの意味
が判っていることが重要。全部覚えてなくても、カテゴリー分け位はキッチリできたほうがいいかな。できなくてもどういうカテゴリーになるかを読み分けしながら読み進めるといいかと。

特にサインについては、個々のサインがどうかと言う前に、まず二区分、三区分、四区分で読み分ける。ここが確実にできてないとダメ。12サインごとの特徴は少しでもわかっていればいいけど、まずは補足でもいいかも。

例えば牡羊座なら、
【二区分】男性サイン
何かに出会った時、自分から積極的に行う。他人がどう見るか、思うか、よりも、いかに自分から自分も思い描くようにできるかが大事。

【三区分】活動宮
自分が物事や流れを起こす。最終的に自分がどうしたいかに従う。決定が早い。工夫したり新しいものを自分で考えだす。組織やチームなどを作り、上に立って他人を指導したり、その組織を運営していく責任を求める。社会的に目立った活躍できるかが重要。

三区分での区分もひじょうに明確。

【四区分】火
気高い精神や崇高さ、情熱や興奮、スピード、開拓。

つまり「火」以外の3つではないことも同時に意味すると考えると私の場合はちょっとつかみやすかった。何かであるということは、他の何かではないということでもある。

理論や普遍的な原則やそれらを使った推測力、自由で執着しない、コミュニケーション力、アイディア(風)、感情的な共感や理解、心理、感覚的な豊かさ細やかさ、敏感さ、受容性、秘密(水)、実利的、物質的、慎重さ、現実的な信頼性、継続、経験。(土)、ではないということ。(と言えるかも)

この中で重複している傾向というのは、牡羊座と他のサインを分ける明確な特徴になってくる。自分でやりたい、自分から物事を起こしたい、自分の思うようにやりたい、というところが強調されているので、他の誰よりもまず真っ先に取り組むし、そこに価値基準を置く、というふうに読める。慎重さ(例えば四区分の土)や理論(四区分の風)、他人からの温かな共感や賛同(四区分の水)は二の次。目的やポリシーややり方を変えず守り抜く(三区分の不動宮)こと、周りの空気を読んだり状況に合わせてアレンジする(三区分の柔軟宮)というのもどうでもいい(笑) こういう風に動ける時に一番牡羊座っぽく成果を出したり元気でいられる。

こう考えてみると、ああ牡羊座っぽいなーと感じがつかめるかと。実際には、どの天体が牡羊座で、どういうアスペクトを持つかで、少し傾向は変わってくる(柔軟宮寄りになったり、土サインっぽい慎重さが出たりとか)。でも基本は牡羊座。他のサインではない牡羊座っぽさが出るものなんで、おもしろいなとおもうわけです。

で、ハウスも同じで、こんな感じでまずはハウスの三区分での傾向で読みわけができてから、次に12室それぞれの意味が判るというのが大事。

【3】ホロスコープの基本傾向をしっかり読む

まずはネイタルチャート。(プログレス、トランジット、つかいこなしてないけどホラリーだと若干違う気がしてます。)
(1)
・アングル(ASC、MC)とそのルーラーが在室するサイン
・太陽、月のサイン
・全部の天体が、二区分、三区分、四区分のどれに多いか、またはどれ寄りか、またはバランスよく散らばっているか
・ホロスコープの東西南北への集中をみる

このへんは鉄板。ASCやMCより太陽、月を重視する人もいるとおもうけど、私はアングルは強烈に大事だと認識してます。ディグニティとかも早く考慮できるようになるといいけど、個人的にはまずはサインかな。

ここまでで、多分ホロスコープ読みの55%は占めると思う。私が感じた<毎回高品質保守、徹底的に守るべき基本>は占星術で言うならこのへんまでかな。つまり、基本の基本がむちゃくちゃ確実だった。

【4】目立つ配置

このへんからは、多分人によって変わってくる部分もおおきいとおもうんですが、例えば
・配置で目立つもの(MCやASCやそのルーラー、太陽、月に合やオポジション取ってる天体、ステリウム(3つ以上の天体が同じサインに集中している))

ちなみに、ステリウムもアスペクトもですが、サインをまたいでいる場合は、ちょっと意味が薄くなると認識してます。サインが変わるとものすごく傾向が変わるので、個人的には正確な度数かどうかよりも、サインでみるアスペクトの方が(牡羊座5度と獅子座20度はアスペクトならオーブがゆるすぎてトラインとならないけれど、サインとしてはトラインなのでトラインのような傾向が出る、と読む)優位だと感じてます。

ここでは、「目立つ配置」について書いてるので、こういうゆるいアスペクトはこの段階ではまずスルーほうが適切な場合もあるし、とはいえ、サインをまたいでもハウスに4つ位あるとそのハウスの意味はすごく強調される。どれかの天体だけでも、アングルやライツ、ステリウム等に関係していれば重視する、というかんじの読み分けは必要と思います。

目立つ配置というのは、例えばおんなじミュージシャンでも、こっちは歌うだけだけど歌唱力が超絶ばつぐんの歌手、こっちの人はプロデュースから作詞作曲編曲までなんでもやる人だよ、とか、他と大きく差別化できるはっきりした特徴なんかを率直に表すので、大事。

どれを「目立つ配置として採用するか」というところからして、とりあえず実力が出てくるわけですが、こういう線引きの意識を育てることが、まずは上手くなるコツかなと。

ちなみに私は、ドラゴンヘッドとテイルの月のノード軸、OOB(アウト・オブ・バウンズ)、ノーアスペクト、オリエンタルなんかはこのへん位の重要度で読みますね。あと、ノエル・ティル先生風にAP(アリエス・ポイント)もかな。

【5】他の感受点を読み込む

・まだ読んでいない、他の感受点のサイン(同じく二区分、三区分、四区分でしっかり読み分けして、その後の色付けとして12サイン)を読む
・アスペクトを読む(他のメジャーアスペクトを読む、次にソフトアスペクトや特徴的なアスペクト)
あくまで基本をきちんと押さえてから、こういう彩り、傾向、肉付け部分を読んでいく。【4】【5】は、専門性とか表現力とかみたいな部分になるんで、徐々に豊かにしていくイメージ。

【5】で【4】まで以外の残り全部と言うとざっくりすぎると思うんだけど、<毎回高品質保守、徹底的に守るべき基本>という視点で見るとこれぐらいのボリュームバランスなんですよね、今の時点での私から見ると。また何年かたって、いや青いな何いってるんだ、みたいに思ったらまたその時点のを書きたいなと思います。

まとめのイマシメ

とにかく、毎回基本に徹底的に忠実に、そして品質の高さをキープする。

プロっぽさはそこにものすごく出てくるんだというふうに、私自身にしつこく言い聞かせたい。以上、プロのすごさに驚愕した現場からの報告でした。

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